裏日本観察学会・突撃巡礼隊

各地の寺院や神社、霊場の参詣記、納経帳(御朱印)の記録を中心に、面白スポットや街角で見たものなども紹介します。 ※写真(サムネイル)はクリックすると拡大します。

2017-07

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有馬温泉(神戸市有馬) 平成19年7月29日

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 外湯「金泉」周辺は狭い路地と古い町並みが残り、何となくタイムスリップした気持ちになる。もっとも、子どものころの景色がこんな感じだったかといえばそんな筈はない。刷り込みと言ってしまえばそうかもしれないが。
 ただこういう所を歩いていると、つい左腕を押さえて声を出したくなる。
「イシャはどこだ!」

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温泉寺から金泉へと通じる路地に祀られる不動尊と地蔵菩薩の石仏。この不動尊は有馬では現存最古の石仏というが、すっかり風化してその姿ははっきりと分からない。
賽銭を投じると「上を向いて歩こう」が、その後に「ギャテイ、ギャテイ…」と般若心経の心咒が流れるという、不思議な組み合わせの賽銭箱が置かれている。


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あまり早く温泉に行くのもなんだからと、玩具資料館へも立ち寄る。
館内にはドイツ製のクルミ割り人形やぬいぐるみ、からくり、ブリキ玩具などが展示される。

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メルクリン社のHOゲージレイアウト。
外縁路線は蒸気機関車牽引の急行列車が運行。
内縁部は電気機関車が牽引する貨物列車が走る。

20070729211941.jpgレイアウト全景。
電気機関車庫の巨大なトラバーサー(車両を平行移動させる装置)など、日本のレイアウトではあまり見かけない装置が、設置されるところも欧州風だ。
蒸気機関車庫には転車台がなぜか取り外されていた。
途中、ディーゼル機関車が走り出したが、カプラー(連結器)の調子が悪く運休。

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白亜の城の下を走る蒸気機関車。

 温泉は太閤の湯に入浴。全体的に物価が「高い」のは有馬の特長だが、ここは入館料2400円。そのかわり1日中いることができる。
 金泉や銀泉に何度もはいってゴロゴロとする。ただし金泉は源泉なので成分が強く、あまり長く入りすぎて逆に体が疲れてしまった。何事もほどほどが大事ということだ。
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湯泉神社(神戸市有馬) 平成19年7月29日

湯泉(とうせん)神社・式内大社
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 温泉寺境内参道を横切る形で、湯泉神社参道が延びている。鳥居をくぐるとしばらくは石段を上り、有馬を見下ろす高台に社殿は建つ。
 祭神は大己貴命・少彦名命・熊野久須美命。境内には子安堂として巨大な男根が祀られる。
 しかし由緒深く、また有名観光地に鎮座する神社のわりに、境内は物静かで神職の姿も見えない(参道途中に神職宅はあるが)。あまり観光客を相手にしてにぎにぎしい境内にするよりも、静かに温泉を見守るという姿勢なのだろうか。

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参道石段の途中にある妙見堂。
「南無妙法蓮華経」の題目石が立っていたので、湯泉神社ではなく、日蓮宗関係の仏堂だろう。

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温泉寺(神戸市有馬) 平成19年7月29日

 1年ぶりに有馬の金泉に入りたくなったので、ぶらりと日帰り旅行。昨日は城崎、今日は有馬と兵庫県南北の名湯で過ごしました。

有馬山温泉寺・黄檗宗
20070729210657.jpg思ったよりも早く就いたとはいえ、さすがは有馬。既に多くの人でにぎわっていた。車を止めてから温泉街を軽くぶらつくことにした。
温泉寺は有馬の高台に建つ古刹で、行基菩薩開山という。
境内は狭いが、それとは不釣り合いなほどの巨大な本堂。

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本尊は温泉守護の薬師如来。日光・月光の両菩薩と十二神将が周囲に安置される。
温泉寺の周囲には2つの寺院が並び立っている。かつて温泉は観光というよりも療養という面があったが、このような宗教空間はそれをいっそうに引き出すのだろう

寂静山極楽寺・浄土宗
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温泉寺の裏手に建つ。本尊は阿弥陀如来。
本堂左には火伏観音が安置される。

摂取山念仏寺・浄土宗
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 極楽寺とは道を挟んだ向かいに建っている。本尊は阿弥陀如来。
 本堂左には神戸七福神の一つ、寿老人を祀る寿老堂が建つ。

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温泉寺納経朱印

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城崎温泉・円山川温泉(兵庫県豊岡市城崎) 平成19年7月28日

20070728215413.jpg昔はそうとは思ってはなかったが、いろいろな温泉地と見比べてみても城崎はなかなかに考えられた温泉だ。
駅に近くあり、散策するにしても30分~1時間以内で移動できるし、情緒漂わせる風景と、「但馬」というある意味取り残された場所のためか、巨大リゾート開発とも無縁だった。そのお陰か、有名温泉地にありがちな、“くたびれた感”が薄いように感じる。

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「まんだら湯」は道智法師ゆかりの外湯。寺院風の外観だが、3時にならないと開かない。

20070728215433.jpg最近、但馬はコウノトリブームという感があるが、それに縁ある「鴻の湯」に入ることにした。地元というのは、離れてみて初めてその良さが分かるというが、突撃巡礼隊で各地を巡ってみて、なるほど城崎温泉は観光客として訪ねるのにはいい場所だと再認識した。

20070728215442.jpgさて、とはいえ城崎はやはり観光客向けの温泉。つまり、湯だけでなく立地場所・町全体の雰囲気などを総合してのこと。純粋に温泉の良さを競うのであれば円山川温泉に軍配は上がる。
市街地を抜けて円山川沿いにしばらく北上すると、「源泉かけ流し」ののぼりがはためく。
 ここは源泉が加水・加熱もされずそのまま浴槽に流し込んでいる。城崎には珍しい硫黄臭漂う濁り湯の強塩泉。口に含むとにがりのような味で、水で2倍に薄めて飲用するよう指示されている。
 加熱しないということは、湯温は気温に左右される。冬に来たときは露天風呂はほぼ水状態だったが、今日はぬるめだが適温。浴槽の縁に頭を置いて横たわるように入っていたら、いつの間にか居眠りをした。
 風呂上がりはロビーで無料のマッサージチェアーに横たわりながら休息。円山川をのんびり眺めていたらまたもやうとうと… これで入浴料500円という採算性度外視の温泉。お客も地元の人がちらほらと訪ねてくる。
 本当なら実家に帰ってもいいのだけども、どうしても今晩帰らなければならないので帰路に就く。途中、出石によって皿そばを食べる。今回は20枚でやめることとした。もう少し食べられそうな腹具合だが、足らぬがご馳走というからね。

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四所神社(兵庫県豊岡市城崎) 平成19年7月28日

四所神社
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 温泉街の真ん中に産土神の四所神社が建つ。祭神は山主湯神・宗像三女神の四柱。道智法師は当社の託宣で温泉を見つけたという。境内の手水舎は、裏山から湧く「延命水」が引かれている。
 神社のすぐ隣は外湯に一つ「御所の湯」が建っている。神社風の外観だった。

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極楽寺(兵庫県豊岡市城崎) 平成19年7月28日

萬年山極楽寺・臨済宗大徳寺派
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 但馬出身の禅僧・沢庵宗彭が中興した極楽寺は、禅寺らしく落ちついた雰囲気の本堂。本尊は阿弥陀如来。
 白砂の石庭の一角には、道智法師が掘ったという独鈷水が湧いていて、先ほどの温泉寺での山登りで渇いたのどを潤してくれる。また山門入口付近にも滝を配した石庭がある。

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温泉寺(兵庫県豊岡市城崎) 平成19年7月28日

 榊原温泉では“源泉でのんびりと1日過ごす計画”が見事に頓挫したものですから、その仇討ちというわけで城崎に行くことにしました。まあ、地元ですが、いや地元だからこそ、じっくりと歩いたこともないし、行ったことがない場所も多いものです。
 そこで、“地元に帰った”のではなく“いち観光客”なんだと自分に言い聞かせて、突撃巡礼隊を敢行。最終目的地は円山川温泉ですが、その前に午前中は城崎温泉をブラブラしました。


末代山温泉寺・高野山真言宗
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 城崎温泉を発見したという、道智法師開山の古刹。温泉街の奥で大師山の麓に建つ。山門をくぐり左側には薬師堂。本尊は温泉守護の薬師如来。周囲には脇侍の日光・月光菩薩と十二神将が安置される。

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 念誦読経後に堂内を見渡すと、さまざまな絵馬が奉納されている。その中の一つに名産の麦わら細工で作った十二支があった。
 また軒には籠彫が施されている。

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山門から右手にある十王堂。
浄玻璃鏡は丸く穴がくりぬかれている。

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 本堂へはロープウエーがあるが、歩いてもたいした距離ではない。歩くことで汗は出るが、気温そのものはサラリとしているので登りやすい。石段の両脇には苔むした石仏などが点在する。
 本堂は南北朝時代に建てられた折衷様式。本尊は十一面観音で、長谷寺の本尊と同木だという。おそらく長谷寺系の聖が、この地で布教したことで生まれた伝承だろう。

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本堂裏手の高台には大日如来を祀る多宝塔が建つ。

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温泉寺(薬師堂・本堂)納経朱印

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石屋神社(兵庫県淡路市淡路町) 平成19年2月18日

 車をさらに北上させ、明石海峡大蓮のすぐそばの港町、岩屋町へと向かう。もう後は帰る段だが、温泉があることに気付き立ち寄ることにした。

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 国道沿いに長屋のような長い神門のある神社へ参拝する。石屋(いわや)神社といい、この地の産土神だ。神門全体を写そうと思ったが、反対側の海水浴場は工事中で立ち入り禁止なので、不可能だった。
社号:石屋神社


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 祭神は国常立尊・伊弉諾尊・伊弉冉尊の三柱。扁額には「天地大明神」と書かれていたが、これは「てんち」だろうか、「あめつち」と読むのだろうか?

 さて、石屋神社のすぐ近くに「絵島」という侵食岩があるが、そのすぐそばに町立の「岩屋温泉会館」がある。3階建ての建物だがお世辞にもキレイとは言えない。しかし、自分自身としてはこういう温泉の方が味があって好きだ。入り口は2階で入浴料は560円。浴室は3階にある。
 中にはいるとまず普通のお湯の風呂があるが、ここで体を洗ってから入浴となる。なぜならラドン泉なので、温泉浴室は開放厳禁。窓を開けることもできない。しかし、景色は海を眺めることができるので狭苦しさはない。これで海岸が工事中でなければ最高だったろうに。
 風呂上がりは2階の休憩室でしばらく休む。地元の漁師さんがお酒を飲みながら、楽しそうに話をしていた。
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八浄寺(兵庫県淡路市津名町) 平成19年2月18日

 再び洲本市へと戻り、そこから海岸沿いの国道28号線を北上する。淡路市に近づくと、それを知らせる道路標識に金塊のイラスト。それはそうかもしれないが、ほかに名所はないのかいな。

20070220141634.jpg 八浄寺は淡路七福神の大黒天霊場。観光バスが何台も止まり、参拝者でにぎわっている。境内はさほど広くないながらも、朱塗りの瑜祇(ゆぎ)塔がひときわ目立つ。
山号:蓮台山
寺号:八浄寺
宗派:高野山真言宗


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七福神の手から水が流れる手水場
20070220141659.jpg 本尊は阿弥陀如来。堂内には巨大な巾着袋型の賽銭箱が置かれていた。本尊壇の隣には大黒天が祀られている。七福神巡りの団体に面白おかしく法話がなされ、福神の寺らしく笑いが絶えない。
 境内には四国八十八ヶ所のお砂踏みができるお堂もあった。堂内には大石順教尼の生涯を伝えるパネル展示がある。順教尼は舞妓であった17歳当時に両腕を養父によって切断。その後、旅芸人、そして口で筆をくわえて書画を描く。そして出家され、障害者福祉につとめた尼僧。ここの堂内の天井絵は順教尼の意志を継ぐ、身障者によって描かれたものだそうだ。

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花畑から眺めた瑜祇塔。

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八浄寺納経朱印

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立川水仙郷(兵庫県洲本市由良町) 平成19年2月18日

 朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』には「パラダイスもの」ともいえるシリーズがある。そこで紹介された淡路島のパラダイスが、次に行く立川水仙郷だ。淡路島は水仙の名所だが、それだけにはとどまらない異様な場所だという。

20070220140914.jpg さて再び洲本市に戻り目的地を目指すが、その間に昼食。洲本港近くにある「淡路ごちそう館・御食国(みけつくに)」に入る。大正時代のレンガ工場を利用したレストランだ。淡路牛の陶板焼きセットをオーダー。肉の味も結構だったが、付け合せの玉ねぎが甘くて美味。物産館が併設されているので、玉ねぎ8個入り一袋を購入した。450円なので実に安い。


 食事を済まして再び水仙郷へ。昨日同様、洲本温泉街を抜けて海沿いの県道76号線どんどん南下する。すると…
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いやが上でも高まる怪しい期待。自ら「ナゾのパラダイス」と明言するところがイイ。


 さて、しばらく蛇行した山道を進むと、ナゾのパラダイス「立川水仙郷」に到着。
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 正面ゲートで入園料500円を払うと、チケットとともに水仙まんじゅうをサービスでくれた。ゲート裏側を見ると、妙に乙女チックな絵が描かれている。ここから車1台が通行可能な急坂を下りて、駐車場へと向かうのだが…

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駐車場に立っていた巨大看板。堂々と「チンチン音頭発祥の地」と書かれているw さて、チンチン音頭とは何か!


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 『探偵!ナイトスクープ』・『たけし・さんま世紀末特別番組 世界超偉人500万人伝説』放送記念の石碑が立てられていた。その隣にはもう一つ立っていたのだが、こちらは壊れていた。地震で倒壊したのだろうか? さて「チンチン音頭」とは、もともと「らくがきソング」というのだが、たけしとさんまが番組中で何度も取り上げたので、今の題名になったとか。バージョンは3種類あるようだ。ある親子3人はこの看板を見てお父さんは大笑い。小学生の女の子は「お母さん、これ歌ってみて」と言い、お母さんは「こんなん、歌えへんわ」と言う始末。恐るべし。
 石碑の間にあるのは日本唯一のUFO神社。祭神は不明です。

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背後のトーテムポールも怪しさ全開。

 もちろん、純粋に水仙郷としても楽しめます。今年は気候も暖かいためか、花の少し盛りは過ぎた模様。とはいえ天気も晴れてくれて、海風がさわやかで気持ちいい。
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パラダイスのクライマックスが「おしべとめしべのことを学ぶところ」。その入り口にあるのが、アーチェリー場w


20070220141433.jpg はい、内部はそのものずばり秘宝館です。明治・大正期の春画やひと昔前のエロ本。各種工芸や人形が展示されています。老人や女子大生の団体は笑いながら見学していましたが、何の前知識もなかったお母さん、怪訝な顔をしながら「何これ?」と足早に過ぎ去ります。そりゃあそうだ。いちおう、18歳未満は入館禁止です。

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 各種メディアに紹介されるさきがけとなった『探偵!ナイトスクープ』。それを記念してか看板が掲げられているが…
なぜか「スプーク」。
お土産コーナーにはチンチン音頭のカセットテープが2個500円で販売されていた。買おうか買うまいか悩んだが、考えてみればカセットデッキを持ってないので断念。CDかMDなら違っていたかも。寄せ書きを見ると、全国各地から暇な人間がわざわざ見に来るようだ。まったく困ったもんだw

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淡路人形浄瑠璃館(兵庫県南あわじ市福良) 平成19年2月18日

 先月、文楽を見て以来すっかり人形浄瑠璃ファンになりました。そこで調べてみると、大鳴門橋記念館にある淡路人形浄瑠璃館では、毎日公演をしているとのこと。そこで今回の島巡りの目的地の一つとしました。

20070220140708.jpg 淡路島南ICを下りて大鳴門橋記念館へ。大鳴門橋は目の前に架かっています。ここについたのは10時過ぎなので、ちょうど第1回公演に間に合いました。中に入ると人形の操り方の説明などをしています。それが終わると開演。演目は当地ともゆかりの深い『傾城阿波の鳴門』「巡礼唄の段」。


20070220140725.jpg「してかかさんの名は」
「あーいーお弓と申します」
「してととさんの名は」
「十郎兵衛と申します」
 全編は知らなくとも、ここのくだりは有名。大阪の文楽座では主となる人形遣いは顔を出していたが、ここでは人形遣い三人とも黒子姿だった。館内には頭や衣装、小道具などが展示されている。観光客のおばちゃんが「この頭、○○さんにそっくり」などと言っては大笑いしていた。いずれにしろ、こういう古典芸能が気楽に楽しめる場所があるのはうれしいことだ。
 その後、うずしお科学館で渦潮のメカニズムを学んだりしたが、なんだかいつもの突撃巡礼と違い、普通の観光旅行に来ているようだ。

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大鳴門橋

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自凝島神社(兵庫県南あわじ市榎列下幡多) 平成19年2月18日

 朝、起きると曇り空とはいえ、雨はなんとか治まってくれた。朝風呂に入って目を覚まし、朝食を取る。目玉焼きに薄切りのたこが付いていた。さて、宿を出てのどかな田舎道を走る。いたるところに「淡路○○霊場札所」の案内板が目につく。四国に近い土地柄の故、真言宗寺院が多く、信仰心が篤いようだ。
20070220140241.jpg 県道66号線を走り旧三原町に入りしばらくすると、自凝島(おのころじま)神社の大鳥居が目に付く。駐車場に車を止めて鳥居を撮影するが、手前の駐在所でどうしても全体像が撮れなかった。昭和57年に建立されたもので、高さ21.7m、幅31.2m。当時としては日本最大級のものだという。
社号:自凝島神社

20070220140313.jpg 鳥居の大きさに圧倒されるが、境内そのものはこぢんまりとしている。杜に包まれた小高い丘に社殿は建っている。女性の宮司が手水場の掃除をされていた。どうやら先日の春一番で、砂が手水鉢にたまってしまったとのことだった。

 祭神は伊弉諾命・伊弉冉命の二柱。菊理媛命(くくりひめのみこと)を合祀する。『日本書紀』には、諾冉二神が鉾で海をかき混ぜ、その潮のしだたりが「凝(こ)りて一(ひとつ)の嶋(しま)に成(な)れり。名けて磤馭慮嶋(おのごろしま)と曰(い)ふ」とある。オノは「自ず」ゴロは「凝る」の意味。ここでは、そのオノゴロ島がこの丘だとしている。いずれにしても古代の祭祀跡か古墳を思わせる形だ。
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正面拝殿と本殿裏側。

 納経朱印を求めて社務所に行くと、祭神にあやかってか、良縁や安産祈願のお守りが多い。また、辺見えみりのサインが置かれていた。ここのお守りを買った後に結婚したので、すっかり有名になったようだ。どうりで朝早くから若い女性の参拝者が目に付くわけだ。
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摂社:八百萬神社と安産のお砂所。
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自凝島神社納経朱印

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洲本城(兵庫県洲本市小路谷) 平成19年2月17日

 洲本温泉街と大浜公園を抜けて三熊山ドライブウェイへと車を走らせる。洲本城は江戸期の行政の中心であった平城と、室町期に安宅氏が築城した山城に分けられるが、今回行くのは山城の方。特に古城ファンというわけではないが、自称“妖怪研究家”としてはどうしても行きたい場所だからだ。
20070220134426.jpg 山頂近くの駐車場に車を止め、天守跡を目指してしばらく歩く。幸いに雨は小降りとなってくれた。山の斜面を利用した石垣などが残っていて、山上によくもこれほどのものを作ったなと、昔の人の技術と努力に感心する。いったい、これだけの石をどこから運んできたのだろう。


20070220135401.jpg 天守跡には昭和3年に作られた摸擬天守が建っている。展望台を兼ねているが、お世辞にも立派というものではない。城だから天守閣が欲しいという気持ちは分からないでもないが、歴史的価値は下げているだろうな… とはいえ、少し離れて石垣から見上げる風景は、それなりに立派に見える。

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天守跡から大浜海岸や洲本市街を眺める。

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 わざわざ洲本城に足を伸ばしたのは、淡路一の化け狸「柴右衛門」の祠にお参りするためだ。
 柴右衛門は三熊山に住む狸で人間に化けては芝居見物をしていた。ある日、武士に化けて大坂にまで芝居見物に出掛け、道頓堀中座に千秋楽まで通い続けたが、運悪く犬に見つかって正体を現し打ち殺されてしまった。しかし中座ではそれ以降、客足が遠のいたので柴右衛門の霊を鎮めるため、舞台下に祀ったという。天保年間に著された竹原春泉の『絵本百物語』にも「芝右衛門狸」として紹介しているし、最近では京極夏彦が『巷説百物語』でこの昔話をモチーフとした短編を書いている。
 現在の祠は、昭和37年に中座にゆかりの深い片岡仁左衛門や藤山寛美らによって作られたもの。3体の狸像が置かれ、中央の像は寛美寄進という。しかし、松竹新喜劇の衰退や中座閉鎖の影響もあるのだろうか、少し荒れた雰囲気だった。ちなみに中座の芝右衛門明神は、跡地に建てられたセラヴィスクエア中座に今も祀られている。
 洲本には柴右衛門以外にも、息子の柴助、女房のお増など八匹の化け狸がいる。徳島には金長や六右衛門、讃岐には八島の禿、伊予には八百八狸総帥の隠神行部など名だたる狸がいて、各地に狸伝説が点在する。洲本の狸信仰も四国の影響を受けているのだろうか。
洲本八狸物語

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 天守から下り奥まった場所に八王子神社が建つ。正面鳥居をくぐって山道を少し下りると小さな祠が並んでいる。伊勢・大原・平野・松尾など十二社が祀られていて、それぞれ干支の額が掛けられていた。さらに道を下りると芝右衛門の祠を発見。こっちの方が古いようだが、信楽焼の小狸が置かれていた。その近くに八王子の祠が建っている。巨大な岩に挟まれた形で、磐座を思わせるようだ。



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 さて、この日の宿泊は高田屋嘉兵衛ゆかりの地、五色町の川長旅館。都志川河口付近に建つ旅館で、独特の外観をしている。さらに室内に入ればへんてこな壁画に、古道具屋を思わせるような古民具の数々。
 つげ義春の作品に『枯野の宿』という短編がある。雨に降られた男が安宿に逗留すると、部屋一面に稚拙な絵が描かれていた。そしていつの間にかその絵の世界に吸い込まれていく…。部屋に入った途端そのシーンを連想させた。
 お風呂は小さい沸かし湯ではあるが温泉で、湯に漬かると体がヌルヌル・スベスベする。風呂から上がって楽しみの夕食。たこしゃぶにたこ刺し、酢だこ、たこ飯とたこ尽くし。かぶと焼きやふろふき大根などもついて大満足。ついつい飲み過ぎてしまい、ふとんで横になり本を読んでいたら、いつの間にか寝てしまった。
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千光寺(兵庫県洲本市上内膳) 2月17日

 淡路三山巡りもいよいよ最後となる千光寺へと向かう。洲本市郊外の先山は「淡路富士」の異名を持つ標高448mの山。幅は狭いながらもそれなりに整備された道なので難儀はしないが、それでも山深いことには変わりない。標高だけでいえば、一番初めの常隆寺山の方が高いのだが、感覚的には先山の方が高いように感じる。

20070220134400.jpg 車から降りて小さな茶店を抜けると、参道入り口に寺号碑と大木が立つ。ここからさらに石段を上る。
山号:先山
寺号:千光寺
宗派:高野山真言宗


20070220134247.jpg 石段を上ると山寺とは思えないほどの、大きなお堂が建っている。ただし本堂ではなく大師堂で、淡路四国八十八ケ所の第1番札所になる。本堂はさらに石段を上ったところに建つ。大師堂隣の庫裏は改修工事を行っていた。
 雨はかなりきつくなり、山上とあって周囲は靄に包まれ、吐く息も白くなる。庫裏のエアコンの室外機を見ると、2匹のぬこたんがお団子のように固まっていた。あまりにもかわいいのでカメラを向けたら、その途端に逃げ出した。せっかく暖を取っていたのに悪いことをしたなぁ(´・ω・`)

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 石段を上った先には展望台がある。晴れていたら眺めが良かっただろうに さらに石段を上るとそこが本堂。赤く塗られた大きな仁王門が建つ。

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本堂と、本堂側から眺めた境内。三重塔や鐘楼堂など、淡路三山中で最も大きな境内だ。とはいえ、今でも不便な場所に建っているのに、昔はここでこれだけの境内を維持するのは大変だっただろう。
20070220133352.jpg 狛犬ならぬ狛猪。千光寺開山伝承にかかわるもので、延喜元年、忠太という漁師が播磨山中で背中に笹の生えた為篠王(猪笹王:いざさおう)という大猪をいった。猪は海を越えて先山まで逃げたので、それを追いかけると猪ではなく千手観音だった。そこで忠太は出家し寂忍と名を改めて観音を祀ったという。
 山岳霊場の開山伝承には猟師がかかわるものが多く、立石寺、立山、熊野、高野山、伯耆大山などが知られている。これは猟師は古の神を祀る民であり、仏教化する以前から信仰の地であったことがうかがわれる。


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 本尊は行基作の千手観世音菩薩で、常隆寺、東山寺の本尊と同木という。脇士は不動尊と毘沙門天。淡路西国霊場の第1番札所。堂内には大提灯が下げられ、霊場寺院の雰囲気が色濃い。


20070220133415.jpg 本堂裏には千体地蔵堂、六角堂などが建つ。淡路の風習で「団子ころばし」といい五七忌日に遺族は先山に登り、背を向けて山頂から谷底に団子(握り飯)を投げ、そして六角堂の閻魔王と地蔵尊に参拝するという。この団子は死者の行く手を邪魔する餓鬼に供えるものだという。これは仏教の施餓鬼(せがき)作法が習俗化したものだろう。後ろ向きというのも、仏典では餓鬼は姿を見られることを恐れるとあるので、それに由来すると思われる。
 団子ころばしに見られるように、ここは祖霊の集う山なのだろう。そう考えるとこの雨や靄も霊気が漂っているように感じることもできる。


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 三重塔内部には大日如来が安置た。塔の扉には綾子の牛を彫った安産祈願の絵馬が奉納されていた。大日如来は牛馬の守り本尊として信仰されるので、酪農家が牛の安産を願って納めたのだろうか。

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千光寺納経朱印

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伊弉諾神宮(兵庫県淡路市多賀) 平成19年2月17日

 伊弉諾(いざなき)神宮へ近づくにつれ県道の両端には、奉納された常夜灯が幾つも並んでいる。一宮に対する島民の信仰が、いかに篤いかがうかがわれる。

20070220132913.jpg 正面の大鳥居をくぐり、拝殿へと延びる参道は、小雨模様とはいえ木々に囲まれてすがすがしい。参道を進むと、随神門前には小さな石橋が架かっていた。
 当社は国生みを終えた伊弉諾尊が鎮まったという幽宮(かくりのみや)であり、『日本書紀』にも「伊弉諾尊(いざなきのみこと)、神功既(かみことすで)に畢(を)へたまひて、霊運當遷(あつし)れたまふ。是(ここ)を以て、幽宮(かくれみや)を淡路(あはぢ)の洲(くに)に構(つく)りて、寂然(しづか)に長(なが)く隠(かく)れましき」とある。
社名:伊弉諾(いざなき)神宮
淡路国一宮

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随神門に掛けられた扁額には「一宮皇太神」と書かれていた。

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拝殿と本殿。境内は広々としていている。拝殿では宮参りだろうか、神楽が舞われていた。
 祭神は伊弉諾大神・伊弉冉大神。淡路は国造りで一番初めに生まれた島。『日本書紀』では、「先ず淡路洲(あはぢのしま)を以(も)て胞(え)とす」とある。その後、本州、四国、九州、隠岐・佐渡、北陸、大島、児島の大八洲を生んだとある。隠岐と佐渡は双子なので1と数える。聖数8にするためか?。大島は所在地不明)

20070220133021.jpg 縁結びのご利益があるという夫婦楠。根本の社は岩楠神社で蛭子大神を祀る。蛭子は諾冉二神が初めて生んだ子だが、不具であったため葦船で流された。そこから後世、エビス(異界から寄り来る神の総称)として蛭子を祀るようにもなる。
 ただし『日本書紀』の「一書に曰く」では「日月(ひつき)既に生れたまひぬ。次に蛭児(ひるこ)を生(う)む。此(こ)の児(みこ)、年三歳(としみとせ)に満(な)なりぬれど、脚尚(あしなほ)し立たず」との別説も記載する。


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境内西側の道路を挟んで本寿寺という法華宗の寺院が建つ。伊弉諾神宮のかつての神宮寺は妙京寺(法華宗)なので、この寺も何か関係があるのだろうか?


参考:日本古典文学大系『日本書紀』(岩波書店)

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伊弉諾神宮納経朱印

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裏日本観察学会会長
仏歴2518年(昭和50年)生誕

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