裏日本観察学会・突撃巡礼隊

各地の寺院や神社、霊場の参詣記、納経帳(御朱印)の記録を中心に、面白スポットや街角で見たものなども紹介します。 ※写真(サムネイル)はクリックすると拡大します。

2007-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

白糸の滝(静岡県富士宮市) 平成19年11月11日

 浅間神社門前で名物の焼きそばを食べる。バラックのような小さな店が何軒も軒を並べる空間で、その中央には富士の伏流水が湧き出て、それを自由に飲むことができる。
 さて、せっかく、ここまで来たのだから白糸の滝を見物して帰路につくことにした。途中、何度も富士山を見るが、周囲は雲がないのに、富士山だけが雲に包まれていた。

白糸
何の前知識なく向かったので深山幽谷の地かと思ったが、意外と平地で拍子抜けした。
土産物屋が軒を連ねる道を下りていくと滝が見えてくる。だいたい滝というと山を登って見るというのがほとんどなので、下りて見るというのは初めてだ。
しかし、そんな平坦な地でこれだけの飛瀑が見えるのだから、富士の有する水量の多さに、あらためて驚く。

画像 081

正面滝壺以外にも、その周囲にはさながら帳(とばり)を降ろすかのように、幾筋もの細い滝が落ちる。たくさんの観光客でにぎわっているが、喧噪なんか気にならないほど、きれいな水が流れる。
やっぱり、水のある風景っていいなあ。

画像 082 画像 084


画像 074入り口すぐ近くには音止めの滝がある。こちらは大きな滝だが、ある意味、平凡な姿のためか見物人は少ない。山奥にあればもっと人気が出たかもしれないのに。なんだか実力はありながらも周囲の環境のため力が発揮できない人のようだ。
名の由来は、曾我兄弟が仇討ちの手はずを相談していると、滝の音で声がかき消されたので神に祈ると滝の音が止まったという伝承から。
それならほかの場所で相談すればいいのに…などと考えるから、いくら霊場巡拝しても当方は「至誠天に通じ」ないんだろうな。


スポンサーサイト

テーマ:国内旅行 - ジャンル:旅行

富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市) 平成19年11月10日

 三嶋大社での不安は的中し、浅間大社も七五三でごった返していた。駐車場待ちをしていたら係員が、「今日は結婚式も重なっているから、なかなか空かないよ。どこそこに行けばバス駐車場があるから、そこに止めたらいいよ」と教えてくれた。ご厚意に感謝感謝。

富士山本宮浅間大社(駿河一宮)・式内名神大社(浅間神社)
画像 068

楼門
天気予報では今日は曇りだったが、「どこが、どこが」というほど日が差してきた。青空に朱塗りの神門が映える。
しかし「本日天気晴朗なれど、“雲多し”」とばかり、肝心の富士山は雲にすっぽり包まれて姿を現さない。


画像 069 画像 070
祭神は木花之佐久夜毘賣命。天津日高日子番能邇邇芸命・大山津見神を配祀。
富士大権現とも浅間(せんげん)大菩薩とも称され本地仏は大日如来。
アサマ(浅間)の語源は“アイヌ語で火山を意味する”、“南洋系言語説”、はては“アラビア語の空を意味するsamā’からだ”というものまであるが、正直分からないのが実情らしい。
朱塗りの社殿の背後には本殿の屋根が見える。本殿は「浅間造」といわれる二階建てで、独特の姿が珍しい。

画像 073

境内右側にある湧玉池。
富士の伏流水が湧き出る池で、済んだ水がたたえられている。


画像 072

竹筒から勢いよく流れ落ちる伏流水。
一口飲むと体の中から清められるようだ。


名称未設定 6
浅間大社納経朱印

テーマ:神社めぐり - ジャンル:旅行

三嶋大社(静岡県三島市) 平成19年11月11日

 宿から出るまでは、「今日は比較的近隣の場所だから、のんびり回ればいいや」と思ったが、三嶋大社前に来たら駐車場待ちの車の列。
「いったい何だ!」と思ったら振り袖、袴姿のベビィたちがぞろぞろと。そう、今日は七五三参りのピークだった。
 人込みの中の参拝なので、いまいちのんびりできなかった。まあ、選んだ日にちが悪かったから仕方のないことだが…。

三嶋大社(伊豆一宮)・式内名神大社(伊豆三嶋神社)
画像 064祭神は大山祇命・積羽八重事代主神。
三嶋大明神の本地仏は薬師如来。
拝殿の欄間部分には「鵺退治」などが施されているとのことだが、祈祷を待つ人の多さでゆっくると確認できなかった。人の多い寺社を避けるというわけではないが、どうも、この手の年中行事での人だかりは苦手だ。


画像 063 画像 065
摂社の若宮神社と見目神社。
若宮の祭神は御子神の物忌奈乃命。本地仏は地蔵。
見目は后神六柱。本地仏は弁才天。

画像 067境内の茶店で名物草もち「福太郎」を食べる。
蓬の香りがなかなか新鮮だ。

宝物館近くにはコンコンときれいな水が湧いていた。
三島市は富士山の伏流水が多く湧き出るとのことで、
水の町としても売り出しているらしい。
飲用可能かどうかは分からなかった。


名称未設定 5
三嶋大社納経朱印

テーマ:神社めぐり - ジャンル:旅行

伊豆長岡温泉(静岡県伊豆の国市) 平成19年11月10日

 修善寺から狩野川沿いに進んで長岡温泉へと向かう。知らなかったが走湯・修善寺と並ぶ伊豆では古い温泉地とのことだった。今晩の宿、千歳荘に荷物を置いてさっそく、温泉街を散策する。街の真ん中に源氏山という小さな山があり、温泉地は古奈と長岡に分かれている。

湯谷神社
画像 059 画像 060
宿近く、源氏山ふもとに鎮座する。「古奈権現」というバス停が近くにあったので、ここの神社を指すのだろうか。
祭神は大己貴命・少彦奈命。社伝によると古奈の源泉があった場所だとあり、明治までは鳥居の近くに湯が沸いていたとあった。

湯谷山薬王林長温寺・曹洞宗
画像 061

湯谷神社へ至る道の途中に建つ小さなお寺。寺号から察するに湯谷神社の別当だったのだろうか。
本尊は薬師如来。本堂前には仏足石が置かれる。


 源氏山の山沿いに歩き長岡地区へと歩く。古奈は古い温泉だが、長岡は明治開湯だという。こちらの方がかつての歓楽街を思わせるような雰囲気だった。古奈からここまでは1kmほど歩くが、わざわざここに来たのもカーナビによれば共同浴場があると知ったため。ところがいくら歩いてもそれらしき施設は見あたらない。「共同浴場」を示す看板はあるのだが、さっぱり分からない。あれこれうろついているうちに雨が降り出したので、急いで宿に戻った。
(後で知ったが共同浴場は取り壊され、まったく新しい立ち寄り湯ができたとのことだった)

温泉神社
画像 062

小さな山の中にあった神社。
祭神、由来などは不明だった。


今夜の宿も掛け流しの温泉。湯は無味無臭で結構熱く、疲れが吹き飛ぶようだ。マッサージ付きのパックで泊まったので、入浴後は体をもみほぐしてもらった。なんだか典型的な温泉旅行だな。

テーマ:♡温泉だいすき♡ - ジャンル:旅行

修禅寺(静岡県伊豆市修善寺) 平成19年11月10日

 熱海から修善寺までの道のりは、途中で「本当にこの道で合っているのか?」と不安になるような、細い路地を通ることになる。それでも山伏峠付近は整備されていて安心するが。ともかく、ミカン畑を幾つも通り過ぎ修善寺温泉へと向かう。

福地山修禅萬安禅寺・曹洞宗
画像 054 画像 056
土産物屋が軒を連ねる温泉街を抜けると、修禅寺に到着する。修善寺温泉の中心地にあるだけあって、多くの参拝者がいた。
本尊は大日如来。地名は修寺だが、寺号は修寺。弘法大師が温泉を開いたとの伝承があり、当初は真言宗、その後に臨済宗、曹洞宗へと改宗された。
境内は少しだが楓が色づいていた。宝物館で大日如来像や『修善寺物語』のモデルとなった古面などを拝観する。

画像 057

山門すぐ近くの川には、
弘法大師が掘ったという元湯「独鈷の湯」が湧く。
足湯にみんな漬かっていたが、
あまりの人の多さに遠くから眺めるだけにした。


画像 058

唯一の外湯「筥湯(はこゆ)」に入る。
まだ館内は真新しく観光客向け施設かと思ったが、350円という入浴料なので地元向けかもしれない。特徴がある湯ではなかったが、広い湯船には少しぬるめの湯なので、のんびりと入るにはいいかな。
かつては川沿いに外湯があったというが、湯原や川湯、下呂のような雰囲気だったのだろうか。それが残っていれば、野趣あふれる温泉地だったかもしれない。


名称未設定 4
修禅寺納経朱印

テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

熱海温泉(静岡県熱海市) 平成19年11月10日

せっかく熱海方面まで来たのだから、温泉に入らない手はない。とはいえ、大型観光地の立ち寄り湯は吟味しないと、施設ばかりが豪華で肝心のお湯が…ということがままある。もっとも、熱海は勝手が分からないので地図を見ていたら「温泉寺」という寺を発見。このような寺号がある場所なら、古くからの温泉があるだろうとそっち方面へと向かう。
 途中、ごちゃごちゃした看板が並ぶ土産物屋が軒を並べる商店街を通る。けたたましく秘宝館のCMを流す車が走っていた。数年前から熱海は客足が遠のいているとの報道があったが、なるほどおしゃれな雰囲気も、情緒さもあまり感じられない。ども、「いかにも」というおしゃれな町よりも、この猥雑さはそれはそれで良いように感じるのだが。
 100円駐車場に車を止めてしばらく歩くと、「源泉掛け流し」とある雰囲気の良い旅館があった。11時から立ち寄り入浴可能だったので、まだ少し時間がある。もうしばらく歩いてから温泉に入ろう。

清水山温泉寺・臨済宗妙心寺派
画像 043 画像 044
少し坂を上ると、川沿いに小さな山門がある。境内は幼稚園と隣接していて、ちょうど音楽の時間らしく歌声が聞こえる。
本尊は観世音菩薩。境内には湯河原地蔵堂が建ち、地蔵菩薩と不動尊・弘法大師を祀る。しかし、寺号から温泉守護と思ったのだが特に伝承を記すものはなく、観光客もあまり参拝していないようだ。古い温泉地は信仰と深く関わるはずなのに、熱海はあまりこういう面に熱心ではないのだろうか?

湯前神社・式内小社(久豆彌神社)
画像 045 画像 046
 温泉寺の参拝を終えてしばらく歩くと、「湯前神社」への案内板を見つける。示すがままに狭い路地をしばらく歩くと、小さいながらも木々に包まれた神社があった。
祭神は少彦名命。温泉地らしく手水舎からは湯気が立っている。社殿では温泉の効能を示す託宣によって建立されたと、開湯伝承と関わる神社のようだが、ここもあまり人気がない。
 町全体が温泉守護の寺社に対して熱心ではないように思えたが、このことと熱海の客足が遠のいていることとが関わり合っているように思えてならない。

画像 048

大湯間欠泉。
熱海で一番古い湯元で、案内板によると湯が吹き出る時は地響きがしたほどだとあった。しかし、関東大震災以後は湯が出なくなり、現在は人工的に吹き出すようにしたとある。


画像 052商店街のただ中に「福島屋旅館」がある。ガラス戸には「源泉掛け流し」とあり、入浴料も400円。中にはいると時代が昭和でストップしたような宿。館内は薄暗く、黒光りした廊下や柱が昔ながらの湯治宿を思わせる。


 裸電球に照らされた脱衣所は、時代がいつまでも止まったままのようだ。浴槽は大小2つあるが、大きい湯船のみに湯が張られている。まだ時間も早かったようで、湯は7、8分ほどしかたまっていなかったが、給湯口からは熱い湯が吹き出てくる。
 少し塩辛い湯はさすがのことながら、なんといってもこの旅館の雰囲気が気に入った。ブームで作られたパビリオンとしてのレトロではなく、本物の昭和の旅館だ。

画像 049
帳場近くにあったアトムシール。
明治マーブルチョコレートのおまけだったようだ。
リボンシトロンの古いポスターの前には、サザエさんが描かれた東芝電化ローンのマッチ箱。かなり初期アニメのサザエさんのデザインだ。これらのアイテムが、ごく普通に置いてある。いったい何年前からここに置かれたままなのだろうか?

画像 050 回転画像 051


画像 053近くにあった寺院風の和菓子屋。
初めは地蔵堂か何かだと勘違いした。
風呂上がりは近くのすし屋で、ちょっと豪勢な昼食とした。大型観光地だと思ってさほど期待していなかったが、いやはや熱海という場所もじっくりと散策すれば、もっとオモチロイものに出会えそうな気がする。

テーマ:♡温泉だいすき♡ - ジャンル:旅行

伊豆山神社(静岡県熱海市) 平成19年11月10日

伊豆山神社・式内小社(火牟須比命神社)
画像 037
鉾根から次は熱海方面へと向かうが、朝早いというのにさすがは土曜日。反対車線は既に車の列ができていた。心配していた雨も何とか持ちこたえてくれそうで、快調に車を走らせる。
熱海へと近づくと、大型ホテルが多く目立ちだした。伊豆山神社は山沿いの住宅地にある、曲がりくねった道を進んで行く。途中、MOA美術館など世界救世教関係の施設が幾つか目に付く。
到着すると、海を見下ろす場所に鎮座しているが、展望はさほど良くない。


画像 041 画像 038
 祭神は火牟須比命・伊邪那伎命・伊邪那美命。伊豆山大権現、走湯(そうとう)大権現と称された修験の霊場で、本地仏は千手観音(法体)・阿弥陀如来(俗体)・如意輪観音(女体)。
 以前、奈良国立博物館で俗体権現の尊像が展示されていたが、衣冠束帯に袈裟を掛けた独特の姿だった。中世には「伊豆箱根両所権現」と讃えられ、関東総鎮守と称された社だが、現在の社殿は実に静かなもの。
 朝早い割には若い女性の参拝者が目立ったが、どうやら「縁結びのスポット」としてマスコミに紹介されたようだ。社務所にはその記事が掲示されていた。

画像 040
社殿裏には白山神社遙拝所がある。本社は伊豆山内にあるのだが、入り口で遙拝する。
疫病平癒のために権現に祈願したところ、当地に白山権現を勧請するよう神託が降りたので奉祀されたという。伊豆修験と白山修験に何らかの結びつきがあったのだろうか。

 

画像 039

摂社・雷電社。
式内の火牟須比命神社は当社との説もあるようだ。
祭神は火牟須比命荒魂。本地仏は如意輪観音。


画像 042

足立権現社。
役小角(えんのおづの・諡:神変大菩薩)の尊像が祀られる。伊豆は小角が配流された地。現在の伊豆山神社には、わずかに残る修験の遺構といえる。
足腰の神として信仰されているとのことで、山々を駆けめぐった行者らしいご利益だ。


名称未設定 3
伊豆山神社納経朱印


※小角は通常「おづぬ」と訓ぜられるが、「おづの」と読む説を採用している。
「つぬ」は「角(つの)」のノの万葉仮名「努・怒・奴」を、江戸期にヌの発音に誤読して広まったとされる。
【参考】『岩波古語辞典』・『国史大事典』




テーマ:神社めぐり - ジャンル:旅行

大湧谷(神奈川県箱根町) 平成19年11月9日

画像 033関西に住んでいると活火山とか、硫黄臭漂う光景というものに出会うことがない。
大湧谷はたくさんの観光客であふれていたが、そんなことはまったく気にならないほど、初めて見るような光景だった。
辺り一面の硫黄臭にところどころ吹き出るガスや温泉。地球の動きを感じさせる。


画像 035 画像 034
天気が良ければ芦ノ湖や富士山も見えるのだろうが、午後から曇り空となったので、望むべくもない。その半面、荒涼とした風景によりすごみが増したともいえる。
名物の黒玉子をゆでる温泉もすごいにおいがする。

画像 032

入り口には弘法大師がこの地を鎮めるために刻んだという、延命地蔵菩薩が安置される。多くの人が行列をなして地蔵尊を参拝していた。
ここも箱根の「地獄」だったのだろう。


画像 036名物の黒玉子。6個で400円なり。
温泉の鉄分と混じって唐が黒く変色したもので、むくと中身は普通のゆでたまご。白身が少しもちもちしたような触感だった。
とはいえ、1人で6個も食いきれない。2個食べた後、近くにいた老夫婦におすそ分けした。


 その後、強羅へと降りて宮城野温泉へと向かう。今夜の宿は「いこい荘」。少し古びた温泉宿だが、掛け流しの湯が楽しめる場所。大湧谷で冷えた体を温めようと早速浴場へ。小さな湯船だが一人ではいるのは充分すぎる大きさ。お湯は無色透明で無味無臭。少し熱めだが、なぜかしらいつまでも入っていることができる。ものすごく体に優しいお湯だ。
 体もほかほかしてきたし、少し散策しようかなと町に出たがごくごく普通の山あいの集落。その上、雨も降り出してきたので急いで宿に戻り、ロビーでくつろぐことにした。宮城野の地誌が置いてあったので、パラパラと眺める。旅先で地誌を読むと本当に旅情を感じる。
 もう一度入浴して食事とする。豪華なおかずはなかったが、一品一品が丁寧な料理。部屋に戻って文庫本を読んでいると、外の雨音が大きく聞こえてきた。どうか治まってくれよと願いつつ、いつの間にかうとうとして記憶が途切れてしまった。
 2時間ほど眠ってしまったか、もう一度体を温めてから寝ることにしようと浴場へと向かう。雨は少し治まったようだ。

テーマ:♡温泉だいすき♡ - ジャンル:旅行

元箱根石仏石塔群(神奈川県箱根町) 平成19年11月9日

画像 028芦ノ湖を離れて元箱根を過ぎ、観光客の喧噪から離れた場所。近くには精進池があり、物寂しい秋の景色の中に石仏群がある。
二十五菩薩と通称される地蔵菩薩の磨崖仏。岩肌に小さな尊像が幾つも彫られている。


画像 029画像 030
華やかな芦ノ湖周辺の景色とは対照的なまでに、荒涼とした風景。山岳霊場でこのような場所は、賽の河原信仰や三途の川信仰と結びつく。ここは箱根では「異界」への入り口だったのだろう。精進池も名前から察するに、芦ノ湖という「浄土」に入るために禊ぎを行った場所ではないだろうか?
八百比丘尼の墓と伝えられる砕けた宝篋印塔が、池の畔にひっそりと建つ。

画像 031

周囲は遊歩道が整備されていて散策するには、なんら苦労はない。地下道をくぐって車道反対側に建つ六道地蔵堂へ。
巨大な丈六の磨崖仏で、真新しい小堂に安置されている。



テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

箱根神社(神奈川県箱根町) 平成19年11月9日

箱根神社
画像 022 画像 021
観光地だから人は多いと予想して、平日に休みを取ったのは正解だった。箱根神社の参拝者はほどよい程度の人数。これ以上多いと落ち着かないし、かといって人がいなさ過ぎるのも、ちと物寂しい。そう思いつつ参道の石段を歩む。
途中に曾我兄弟を祀る曾我神社が建つ。

画像 023 画像 025
石段を登り切ると砂利が敷き詰められた境内が広がり、その奥に赤く塗られた神門、さらに奥に社殿が建つ。
祭神は瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦火火出見尊で、総称して箱根大神。箱根三所大権現の本地仏は文殊(法体)・弥勒(俗体)・観音(女体)。

画像 024社殿の右隣には九頭竜神社新宮が建つ。
芦ノ湖に住み人身御供を取っていた毒竜を、箱根開山の万巻禅師が降伏し、以後は箱根の鎮守となったという伝説がある。
竜は水神だから、古代の芦ノ湖には人身御供によって祀られる水神が祭祀されていたのだろうか? それが箱根が修験化する過程で、仏教の不殺生思想からそれが止められ、古代の水神を箱根修験に取り込んだという話なのだろうか。


芦ノ湖
参拝後は宝物館で鉾根修験にまつわる遺品などを拝観。万巻禅師の尊像や箱根本地仏曼荼羅も展示されていた。
そして、平和の鳥居から芦ノ湖を眺めつつ、湖底奥底に鎮まる九頭竜大明神に念誦する。

名称未設定 2
箱根神社納経朱印

テーマ:神社めぐり - ジャンル:旅行

箱根関所跡(神奈川県箱根町) 平成19年11月9日

画像 016 画像 015
 『頭文字D』よろしく、「羊腸の小径」と歌われたつづら折りの箱根街道を走り、一路芦ノ湖方面へ。その途中に名物「甘酒茶屋」に立ち寄る。この茶店は案内板によると、『忠臣蔵』で神崎与五郎が詫び証文書く下りの舞台とのこと。
 甘酒を頼むと、蕗のしょうゆ漬けも付いてきた。しみじみとした素朴な甘さに、蕗のほろ苦さが調和する。風が吹くたびにさらさらと葉が落ちてくる。やっぱり関西よりも秋が進んでいるんだな。

(ところで『頭文字D』のタイトルが、『江頭D』に見えるのは私だけなのかしら…)


画像 019 画像 017
芦ノ湖近くの駐車場に車を止めて、旧街道の杉木立を散策。「昼なお暗き」は昔の話と、続く足で関所跡へ。
「入り鉄砲に出女」というが、「入り鉄砲」は浜名湖付近の新居関で念入りに調べられるので、箱根の主眼は「出女」とのこと。

画像 018 画像 020
いかめしく高札や槍などを並べて、当時の様子を再現。
オモチロイなと思ったのは展示される侍や足軽、馬などの人形。これらはすべて彩色が施されていない。その理由は、関所再建の元となった資料には、衣服などの形状は分かっても生地や色、毛並みまでは不明。だから後生に誤った時代感を残すことを避けるため、勝手な彩色をすることなくモノクロのままにしたという。その心意気やよし。

テーマ:史跡巡り - ジャンル:旅行

大雄山(神奈川県南足柄市) 平成19年11月9日

 前日の夜から東名高速を走って箱根へと向かう。途中少し目が疲れたのでサービスエリアで一休みしていたら、絵に描いたようなチンピラが、何かしゃべりながらこっちに近づいてきた。「な、何事だ?」と思ったが、とりあえず素数を数えながら目薬を差したら、いつの間にか消えていた。それでも気味悪いのですぐに出発。どうやら追いかけてくる様子もなかったので、次のサービスエリアで仮眠を取る。
 翌朝、大井松田ICを降りて市街地を走り抜け、大雄山へ。参道には土産物屋が何軒か並んでいるが、来るまでは深山幽谷の寺かと思っていたが、予想外に町に近い山寺だった。

大雄山最乗寺・曹洞宗
画像 014 画像 013
比較的町に近いとはいっても、さすがに山の霊気を感じる木々が立ち並ぶ。
境内は広く、修行道場の僧堂が置かれている。

画像 012 画像 001
書院(左)と本堂(右)。
本尊は釈迦如来。脇士に文殊・普賢。

画像 002 画像 003
金剛水堂には、病気を治すという霊水がわいているので、一口頂く。
鐘楼には竜などの飾り彫りがされていた。鐘楼では珍しいように思えた。

画像 004結界門。
大雄山は天狗信仰の山。この門から、境内鎮守の天狗、道了薩埵(どうりょうさった)が祀られる御真殿へと続く。


画像 005 画像 006
門の両脇には烏天狗と鼻高天狗がにらみを効かしている。
この鼻高天狗は学研の『修験道の本』の表紙にもなっていた。

画像 007 画像 008
石段を登り切ると御真殿。堂内には天狗像や面などが奉納されている。
道了薩埵の本地仏は十一面観音。道了は大雄山開祖の了庵慧明禅師に仕えた修験者で、禅師遷化後に、山内守護のため天狗となって昇天したという。
道了薩埵はいわゆる鼻高天狗ではなく、顔は鳥、体は不動尊で狐の乗った姿という、秋葉三尺坊同様の飯縄権現系の姿。
大雄山のほか、東海には奥山や秋葉など天狗信仰の古刹は多いが、いずれも曹洞宗というのが面白い。

画像 009

巨大な鉄下駄が奉納されている。夫婦和合のご利益があるとのことだ。その周りにも小さな鉄下駄が幾つもある。


画像 010天狗信仰は火伏せと結びつく。
境内の回廊にはまといを描いた消防団の絵馬が奉納されている。


画像 011鳶や左官職人の信仰も篤いようだ。


名称未設定 1
大雄山納経朱印

テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

 | HOME | 

FC2Ad

 

プロフィール

Author:山カズ大王
裏日本観察学会会長
仏歴2518年(昭和50年)生誕

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。